脳が味を感じる話

味を感じるのは舌ではなく脳、というのはことあるごとになるほどなと思ってるのですが、WIREDの記事で面白いのがありました。

ソムリエを欺くことなんて簡単だ:研究結果
全く同じ味のはずの白ワインを、人工的に赤色を付けたつけたものとそのままのものとで、ソムリエが違う味の表現をした、ということなんですが、この記事についてちょっと刺激的なタイトル通り「訓練したはずのソムリエも、実は舌でなく色で判断していて、いい加減なものなんだな」なんて解釈をすると、それはちょっと違うんじゃないかな?と思ったので書いときます。

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脳が感じるということはどういうことか?

僕と食べに行ったことがある人はご存知の通り、僕は辛いものが好きですが苦手です。
どれぐらいかというと、韓国料理を食べに行くにはバスタオルを持って行きますし、ココイチのカレーでもタオルが必要なぐらい汗がでます。
高校の学食では200円のカレーを食べてる時に耐えられずに購買へ行ってタオルを買ったこともありますし、シリコンバレーのインド料理やでは店員が心配のあまりペーパータオルを束で持ってきてデザートのライスプディングを僕にだけ大盛りで持ってきたこともあります(笑)

まあそれぐらい辛いのに反応して汗をかくのですが、食べなくても汗が出るのです。

見るだけで、汗がでます。

実物を前にして、香りにやられて汗がでてくる、というのはそのとおりなんですが、実物を前にしなくても出るのです。

たとえば、テレビでカレーを見るだけでも汗がでてきますし、本でニンニク料理の解説を視てるだけでも汗がでてきます。

そしてそういうときなぜか香りまで感じてしまいます。

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いま、この文を書きながら上の写真を記事に挿入しましたが、額には汗が浮き出てて、鼻孔にかすかにカレーの香りを感じてます(笑)

辛いものに対する僕の脳の反応は過剰なのはあるとして、これ、僕がおかしいわけじゃなくて(まあ少しおかしい可能性はありますが)、脳にはもうそういう電流がいって、食べた時と全く同じスイッチが反応してるはずだ、というのが僕の考えてる「脳が味を感じる」ということです。

これ、なかなか理解してもらえないんですが、たとえば、ジェットコースターの動画を見るだけでもゾクゾク感じますよね?平気な人は平気なんでしょうけど。それって脳的には乗ってるときと同じところが反応してると思うんですよ。
高所恐怖症を煽るような映像にしても、同じことが言えると思うんです。

だから、このWiredの記事に対して僕が言いたいのは「ソムリエは欺かれたのではなく、正しい判断をした」ということです。

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『いやいや、現実には味の要素的には白ワインで、赤ワインの要素の味はないわけだから、それは絶対間違ってるだろ?』
なんてことをいう人はいると思います。

だけど、そんなのは頭でっかちというか、自分の脳や感情を信じてないというか、それってそもそも何も感じてないんじゃないの?って思うわけです。

舌は器官に過ぎないのです。判断は全て脳で行なっているのです。

もちろん、自分でソムリエのようなことをされて、後から知ってしまったらすごく恥ずかしい気はするのですけどね(笑)